貨幣の罪


 貨幣こそが現在の異常社会の主原因いや原因の全てである!
 現在の犯罪の半分は直接貨幣に関るものであり、残りも 例えば性犯罪にしても貨幣制度に良く適合出来ない者達が精神を狂わされ、逃げ道を異性に向けた犯罪者達の行為であり遠因は貨幣制度にある。
 また 富裕層の構成員は本人若しくは先祖の誰かが、法律すれすれの社会に対する犯罪若しくは限りなく犯罪に近い行為を犯している筈であり、そうでなければ大量の金員を獲得し維持することは出来ない。
 貨幣は人間精神の根底にある獣の部分謂わば悪魔的な部分を呼び覚ます、これが人間社会の諸悪の根源である。

 仮に貨幣が存在しない社会を想定すれば、まず貨幣が存在しないのだから強盗・窃盗等が当然存在しなくなる、財産に価値が無くなるから親子・兄弟争いの殆どは意味が無くなる。
 異性関係に付いては、所謂勝組も無いから人々の異性を見る目に甚大な影響が出る筈であり、別記の如き集団を設定して構成員が大きな家族の様になれば、人間の生活は今より大幅に自由になる、各員が自らの能力を精一杯発揮して働くことが出来るようになれば、社会は精神的に落着いた状態となり、正常な生きている事実そのものが楽しい社会が誕生する、何れにせよ犯罪は大幅に低下する。

 全ての人間は 同じ人類の血を受継ぎ 同じ様に母親の胎内等から生まれて来るのだから基本的にそして絶対的に平等である。
 只 人間は個性があり その能力には差がある、現在の社会では他人を上手に騙せる能力を持った者達が、社会の支配者の家系と成り、彼らはその権力と金力を維持するため、より自らの都合の良い社会ー下層階級から見てより悪い社会ーに誘導して出来た社会が現住社会だ。
 全ての人間は平等なのであるから、個々の人間はそれぞれの能力と好みに応じて仕事・生活の態様を決める権利がある、但し 何らかの形で少しでも社会に貢献出来る仕事であることが最低条件である。

 貨幣の存在しない社会を想定すれば、構成員はそれぞれ自らに適した業務を遂行し、それに対する報酬は尊敬だけ、社会を維持・管理・発展させる業務は分担して果たさねばならぬが、合間に自らの精神力を鍛え発展させることも出来る。
 集団の中には 生来の怠け者も混じることであろうが、現住社会の生産力から貨幣の存在による無駄な部分を省き応用・発展すれば、彼等怠け者達の面倒を見る余裕も出て来る。

 群れを作らなければ生きれない人間は、本来は他人の役に立てることを喜ぶ、しかし現住社会には自分勝手で反社会的な人間が全体に3割は間違いなく存在する。
 彼らは 貨幣の存在により精神を狂わされ、貨幣を集めることこそが生きる目的と成った哀れな愚か者達であるが、現住社会に於いては貨幣は権力と同義であるため、彼等愚か者たちは権力を使い社会全体を金力至上主義に誘導した、ここにこそ彼らの最大の罪がある。

 本来の人間は、人間集団の役に立つことそしてその存続に貢献出来ることが喜びとなる存在である、現在の人間達が「喜び」とするものの一つ一つを原点に立って検証して視ると良い、殆どは狂った精神が生んだ「他人より自分が優れている」との狂った幻想の証明であるか、又は自らを誤魔化し現状から逃避して幻想の世界に逃げこむ等のどちらかであり、本質的に意味の無いものである。
 前者の例は金を出して異性のサ-ビスを受けることであり、この場合は自らが他の同姓より力があり優れていることを証明して自己満足したいのである、後者の例は酒・麻薬等を摂取し、幻想の世界でやはり自己満足を味わいたいだけのことである。

そして他の人間を欺く才能に恵まれた所謂エリート達、彼らは「選ばれた人間」であると本気で思い込み、他の人間は自分達に従うのが当然であり、従わない者達は権力を行使して破滅させる権利があると信じ込んでいる。
 彼らエリート達にとっては権力を手に入れ行使することこそが、人生の目的であり最高の喜びであろうが、権力そのものが人間の意志の集まりであるに過ぎず、その人間の意志も単に金が欲しいか又は権力者に媚びればおこぼれに与れるというさもしい根性の表出であり、不安定で実質的意味の無いものである。
 権力欲と云うものは、際限なく膨れ上がり満足は無いものである、権力者は生きている限り権力の拡大を夢想するものであるが、力が落ちた途端に次の権力亡者にその地位を奪われる、それは歴史が証明している。

 従って彼等権力亡者達の権力の奪取と行使の「喜び」も、彼らエリート達の幻想であるに過ぎないが、この場合は人間社会全体を破壊・破滅・堕落・狂人化する効果を生む。
 人間に取り喜びであると同時に満足もする行為は、心または精神力を強くし・鍛え・発展させる努力を行うことである。
 この努力には強い意志が必要であるが、人間ならば誰にでもすることが出来、努力すれば大小の差はあっても必ず成果がある、この成果が人間に喜びと満足をもたらし、肉体にも良い影響を及ぼす。
 金力・権力に対する欲望は自らを餌として拡大再生産されどんな段階にあっても満足は無い、これに対し精神力の強化は進むに連れ世界の真実が視えて来るため、常に満足と喜びが伴う、そしてそうなれば人間が如何に愚かであるか・狂っているか・馬鹿げた行為に狂奔しているかが認識出来るようになるだろう。

 人間が生きて行くに基本的に貨幣は不必要であるにも拘わらず、人間の先祖の中に存在していた最悪の悪賢い詐欺師集団が、当時の人間達を丸め込みだましてさも価値があるもののように幻想を抱かせたものが、最初は石とか貝であったと云われる貨幣である。
 この一事のために、以後何万・何千万年に渡り人間が苦しんで来た事を考えれば、この詐欺師集団こそ人類史上最大・最悪の人間集団に対する犯罪者である。

発言者ー筒井孝男;2004-12-23 更新 ご意見及びご連絡先
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